泡発生モデルを考えよう2-パイプ実験-



ビールの泡は小さな気泡核(数um)が成長して大きくなるとのことです。そして気泡核はガラス面から発生しやすいようです。しかしビールを注いだ時の泡はガラス面から発生しているようには見えません。どこから発生しているか?こんな実験をしてみました。

 グラスにビール(液体2)とパイプを入れます。パイプにビール(液体1)を注ぎ、指で押さえて持ち上げます。指を離すとビールが流れ込みます。気泡が発生するか?を観察しました。

 実験結果の動画です。左はパイプを水面から上に配置した場合、右はパイプを水面に入れてビールを注いだ場合です。左は大きな気泡が発生し、さらに小さな気泡核(マイクロバブル)も発生しているのがわかります。右も小さな気泡がみられますが、これはどうもパイプに最初から付着していた気泡のようで、新たな気泡は発生していません。どうやら気泡核は空気の巻き込みで発生していようです。そして気泡核が成長して泡になると考えられます。次は気泡生成のシミュレーションモデルを考案し、ビールを注いだ時の様子を計算してみましょう。

麦酒物理研究所

麦酒物理研究所 ーBeer Physics Reserch Center- フリーのシミュレーションツール(OpenFOAM)をつかっていろいろと解析してみます。初めてのホームページ作成なので、なかなかはかどりませんが、気長に更新していきます。勘違い、間違いがあるかもしれません。ご意見、コメント歓迎します。

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