パイントグラスに垂直注ぎのシミュレーション

 パイントグラスにグラスを垂直にしてビールをサービングした時の様子をシミュレーションしてみました。


タップからのビール流入は速度を指定(ディリクレ条件)します。2oz/秒くらいが理想的な量でしょうか?1g は 0.035274 oz なので5.67e-2 [kg/s] =56.7 [g/s] で流れ込んできます。タップの径を1cmにしているので U=0.75m/s に設定した。

 8秒間ビールを注ぐとほぼ満杯になったので、注ぐのをやめて6秒間そっとしておきました。泡には浮力が働くので、泡の層はゆっくりと上昇しヘッドを形成します。ちょっと泡がすくないかな?とも思いますが、全体としていい感じになりました。4コア並列計算で約4日かかりました。 

この動画は断面で渦度を色分けしています。赤~白いところが渦度が大きく、攪拌が激しいところです。計算は渦度に比例して泡を発生させているので、この領域で泡ができていると思われます。ビールが衝突して流れの向きが変わるグラスの底と、グラスの中のビールと注がれたビールが混ざり合うところで泡ができているようです。

麦酒物理研究所

麦酒物理研究所 ーBeer Physics Reserch Center- フリーのシミュレーションツール(OpenFOAM)をつかっていろいろと解析してみます。初めてのホームページ作成なので、なかなかはかどりませんが、気長に更新していきます。勘違い、間違いがあるかもしれません。ご意見、コメント歓迎します。

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