ビールサービング解析3

ビールサービング解析2でグラスにビルを注ぐ時の泡の様子をシミュレーションしました。グラスの角度でビールの泡の立ち方がかわり、美味しさも変わってくることが知られています。グラスを垂直(90度)にしてビールを注ぐと泡が沢山発生し、炭酸ガスが抜けてまろやかな味になるそうです。一方グラスを傾けてゆっくりとビールを注ぐと、ガスが抜けないので苦味が強く感じられるようです。この違いをシミュレーションしてみましょう。

 気泡生成モデルはまだ完成していませんが、とりあえずビールサービング解析2で用いたモデルを使います。角度を変えて泡の動きを計算してみました。2秒間注いで3秒間放置し時の様子です。ビールはギネスビールを想定しているので茶色で表示しています。90度だと泡が沢山出ていますが、30度だとかなり少ないことが分かります。(後で知ったのですが、90度を英語で言うと 90 degrees と 数字とdegreesの間に半角が必要なのと、degreesと複数形にしないといけないそうです。そのうちこっそり直します)


泡の発生量の時間変化をグラフにしてみましょう。90度(垂直)と60度はそれほど変わらないですが、45度、30度ではかなり泡の発生量が少ないことがわかります。この差が美味しさの違いになると思います。なお炭酸ガスが抜けたマイルドなビールと、抜けなくてドライなビールのどちらが美味しいかは個人の好みですね。

麦酒物理研究所

麦酒物理研究所 ーBeer Physics Reserch Center- フリーのシミュレーションツール(OpenFOAM)をつかっていろいろと解析してみます。初めてのホームページ作成なので、なかなかはかどりませんが、気長に更新していきます。勘違い、間違いがあるかもしれません。ご意見、コメント歓迎します。

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