interFoamのSpuriousCurrentについて4 -sCLS-VOF-

interFoam のみぞみぞする変な動き(Spurious Current)の抑制には

https://www.slideshare.net/takuyayamamoto1800/openfoaminterfoam

によると 

① 時間刻み(タイムステップ)を細かくとる

② スムーズ化したVOF値(alpha)から曲率等を計算する

③ Level Set 法とVOF法を組み合わせたハイブリッド法で計算する

とあります。今回は③を検討しみてます。

ネットを調べたら山本卓也先生の文献が見つかりました。

openCAEの勉強会資料も見つかりました。

https://dokumen.tips/technology/openfoamsolvers-clsvof.html?page=1 

VOF値から界面距離(レベルセット関数)を算出し表面張力を計算することで、計算精度向上が期待されます。プログラムは OF1812 用なので、OF2206に移植して計算してみました。

このプログラムはsCLS-VOFと呼ぶそうです。VOF値からレベルセット関数(界面からの距離)を計算し、その値を用いて表面張力を計算します。レベルセット関数は界面の移流計算には使わないようです。 この図は山本先生の説明スライドから引用しました。


プログラムはpennguinistisさんのホームページからたどっていくと見つかります。


計算結果を示します。左が今までのinterFoamの結果、右がsCLS-VOFでの計算結果です。見かけはみぞみぞしていませんね。

しかし速度分布をみてみると、時間変化はしませんが変な流れは完全には消えていません。どうすればこのみぞみぞが抑制できるのでしょうか?


次の記事に続きます。

麦酒物理研究所

麦酒物理研究所 ーBeer Physics Reserch Center- フリーのシミュレーションツール(OpenFOAM)をつかっていろいろと解析してみます。初めてのホームページ作成なので、なかなかはかどりませんが、気長に更新していきます。勘違い、間違いがあるかもしれません。ご意見、コメント歓迎します。

0コメント

  • 1000 / 1000